奄美のお盆(送り盆編)

ーーー前回の続きーーー

 

送り盆には、ご馳走を作って、シンソゥにご馳走をあげるんや。

団子のスイムン(お吸い物)と刺身を食べるんや。

その日は皆でご馳走を食べて、墓に送ってイキュンジャガ(行くんやで)。

 

夕方、ご馳走を食べたら、

提灯を持って、閻魔さんへの土産を持って送るんや。

 

クワズイモの茎を斜めに切ったのと指で三回摘まんだお米

を一緒にしたものが、閻魔さんの土産なんや。

 

送ってイキュントゥキン(行くとき)、

縁側の方から提灯をもってデテイキュンヤ(出ていくんや)。

 

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閻魔さんのお土産は、お墓に撒いて来るんやで。

 

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私の村は平地が少なく、山の方まで家々があり、坂が多い村です。

お墓も階段状の所に、小さなお墓が並んでいました。

私が幼い頃なんですが、送りお盆には沢山の灯を灯した提灯が、

お墓を幻想的に照らして、とても綺麗でした。

 

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今はお墓も共同墓地になり、過疎化状態で淋しい送り盆です。

 

奄美のお盆(迎え盆編②)

ーーー前回の続きーーー

先祖さんをともして(連れて)、やぁーち(家に)入る時に、
おもて(玄関)からではなくて、縁側の方から入るんやで。

先祖さんを屏風で囲んだしんそぅ(仏壇)の所にともして(連れて)行くんや。

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お盆の日は3日間、朝、昼、晩と食事を用意してあげるんやで。

白いご飯にしょうろうばしを立てて、先祖さんに召し上がってもらうんや。


ーーー続くーーー

奄美のお盆(迎え盆編)

奄美の方言を交えて表現したい…!!

のですが、島での暮らしが短く、ほとんど覚えていない…(笑)

話し方がごちゃ混ぜになりますが、読んでいただけたら嬉しいです。

 

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幼い頃よく、

祖父に昔話を聞いたものです。

物知りの祖父は、よく色んな話をしてくれました。

 

「じいちゃん話して~」

 

今日は迎え盆じゃやー 島の盆の話でもすろかー(しようかー)

 

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迎え盆の日は、墓の掃除ばしてぃ(掃除をして)

夕方に線香と酒と花を持って

迎えに行きゃないきゃんで(行かないかん)。

 

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墓に着いたら、

「迎えにきゃおろうた(来ました)。一緒にいもろか(行きましょう)。」

と言うんや。

迎えに行った墓からの帰り、ちゅう(人)におおてぃん(会って)も

話しばしちゃいきゃんで(話してはいかん。)

まっすぐにやぁち(家)に帰らんと、

ご先祖さんがたり(誰)について行ったか

わからんくなるからな。

 

ーーー続くーーー

 

(方言難し過ぎる…)

 

 

 

 

奄美のお盆

奄美のお盆は、今でも旧暦で行っています。

今年は迎え盆が8/20、送り盆が8/22でした。

毎年雨が多いですが、今年は珍しく晴れ☀️

ご先祖様も大喜び🎵


迎え盆では、お墓までご先祖を迎えに行きます。

玄関から入ってはいけないので、縁側からご先祖様をお通しします。

お盆の間、1日3回(朝、昼、晩)、仏壇にご飯を3種類お供えします。

ご飯にはショウロウバシ(こちらではメドハギと言うのかな?)と呼ばれる、ご先祖様がご飯を召し上がる際に使う茎を2本立てます。

今年は庭に植えていたショウロウバシを使ったのですが、まだ未熟でヒョロヒョロの茎でした。

きっとご先祖様は食べるのに苦労したでしょう(笑)


送り盆では、夕方家族全員で二献(にごん)をします。

二献では、お団子の入ったお吸い物とお刺身を用意し、お吸い物→お刺身の順番で食べます。

(我が家でのやり方ですけど…)

食べた後、提灯🏮を持って、家からお墓までご先祖様を送っていきます。

迎え盆と同様、帰りも縁側から出て頂きました。

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また来年も皆で帰ってきてね☺️