奄美のお盆(送り盆編)
ーーー前回の続きーーー
送り盆には、ご馳走を作って、シンソゥにご馳走をあげるんや。
団子のスイムン(お吸い物)と刺身を食べるんや。
その日は皆でご馳走を食べて、墓に送ってイキュンジャガ(行くんやで)。
夕方、ご馳走を食べたら、
提灯を持って、閻魔さんへの土産を持って送るんや。
クワズイモの茎を斜めに切ったのと指で三回摘まんだお米
を一緒にしたものが、閻魔さんの土産なんや。
送ってイキュントゥキン(行くとき)、
縁側の方から提灯をもってデテイキュンヤ(出ていくんや)。
閻魔さんのお土産は、お墓に撒いて来るんやで。
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私の村は平地が少なく、山の方まで家々があり、坂が多い村です。
お墓も階段状の所に、小さなお墓が並んでいました。
私が幼い頃なんですが、送りお盆には沢山の灯を灯した提灯が、
お墓を幻想的に照らして、とても綺麗でした。
今はお墓も共同墓地になり、過疎化状態で淋しい送り盆です。